計画2 Royal Center for Disease Controlにおいてピロリ菌感染症の迅速検査法が確立される。

ブータン保健省王立疾病管理センター(RCDC)と連携し、ピロリ菌感染症の迅速検査キットの開発、体外診断薬の国内製造および管理体制の構築に向けたキャパシティ・ディベロップメントに取り組む。

これまでの我々の調査から、約半数以上のブータン国民がピロリ菌に感染していることが伺えた。さらに、東アジア型と呼ばれる、胃癌発症リスクの高いピロリ菌に感染していることが分かっている。

しかし、後発開発途上国にとって、既存の海外製検査キットの導入は、検査感度や検査費用面などハードルが高い。そこで、アドテック株式会社と協力して、我々が確立した東アジア型由来の抗原発現系等を応用し、安価かつ迅速なイムノクロマトキットを開発する。さらに、RCDCにてキットの製造加工を行える胃癌のリスクマーカーと考えられている血清ペプシノーゲン値による胃粘膜萎縮評価と組み合わせ、胃癌発症高リスク群のスクリーニングに向けた評価法を確立する。JICA草の根技術協力事業によるダワカ村パイロットプロジェクトと連携し、RCDCへの技術移転を行い、体外診断薬製造および製造ラインに関する品質管理の基盤を整備し、社会実装を推進する。

 

 

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