2022年8月29日、「ピロリ菌感染症関連死撲滅に向けた中核拠点形成事業」プロジェクトのキックオフミーティングが、ティンプーの王立医科大学(KGUMSB)にて保健大臣ご出席のもと開催されました。
このプロジェクトは、JICAと国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)との連携により、日本、ブータン双方の研究機関による地球規模課題の解決に向けた国際共同研究プログラム(SATREPS)として実施されます。
キックオフミーティングでは、日本側研究代表機関である大分大学医学部環境・予防医学講座の山岡𠮷生教授より、プロジェクト全体の説明が行われました。ブータン国保健大臣からは、胃癌対策は国の優先分野に合致したものであり、人材育成に重点を置いた本プロジェクトを歓迎する、また、現在実施中の胃癌対策フラッグシッププログラムとぜひ連携して、ブータン人全ての胃癌スクリーニングを目指してほしいとのコメントがありました。
本プロジェクトでは、今後5年間のプロジェクト期間中、ピロリ菌感染症の迅速検査法の開発、適切な除菌治療のための迅速薬剤感受性試験の開発、内視鏡技術研修を通じた人材育成、ピロリ菌感染症に関する全国調査と啓発活動を通して、ピロリ菌感染症に関する適切な検査・診断・治療を提供できる体制を強化します。